2021年、受験最難関の早稲田大学・政治経済学部の入学試験において、数学が必須科目となりました。これは何を意味しているのでしょうか? これから迎えるDX(デジタルトランスフォーメーション)の時代の経済や金融の世界では、「論理的思考力のない人材は通用しない」という現実が背景にあるのではないでしょうか?
さらに、これからの10年の間に、革新技術によって創造的なビジネスがどんどん生まれていきます。「そんな時代に通用する人材の育成のためには大学の文系学部はどうあるべきか?、これまで”いわゆる文系と呼ばれてきた人材”のキャリア形成に必要な教養とは何か」ということと密接に関連しているのです。
AI、5G、IOT、ブロックチェーン、仮想通貨、AR・VR、ウェッブサービス、量子コンピューター、データサイエンス、3Dプリント、ロボット、自動運転、SDGs、代替エネルギー、遺伝子診断・治療、食品トレーサビリティ、ヘルスケアなどの革新的な科学技術を駆使した商品やサービスが私たちの生活の中にどんどん普及しています。
これらの産業領域では、最新技術やそれを駆使した商品の普及スピードとそれに付随するサービスの質によってビジネスの勝敗が決まるという世界なのです。
文系人材の理系シフトの支援
そんなDX時代(デジタルトランスフォーメーション)の中で、文系社会人が生き残れるキャリアを培うためには数学思考と最新技術(デジタル機器などハードウエアーも含む)に関する知識を有することが不可欠なのです。
要するに、文系学生と言えども技術主導型のビジネス社会でキャリアアップのチャンスを掴むためには、リスクを背負って理系の領域に挑戦することをオススメします。
特に、次の2つの産業分野は急激な発展が期待できる有望産業です。しかも、数学的素養の必要性が比較的少ないなめ、文系人材が理系シフトすることが十分に可能です。
① IT業界:
・ウェブ系エンジニア(システム、アプリ、管理ソフトなどのプログラミング制作)
・ウェブ系マーケター(広告や顧客管理にともなうエンジニアリングまたはカスタマーサクセス)
② ヘルスケア業界:
・加工食品・菓子の商品企画開発職、
・農産物・水産物の生産および品質管理職
・化粧品の商品企画開発職
・健康ツールの商品設計開発職(自転車、シューズ、寝具、スポーツウェアなどローテク商品)
・健康管理デバイスまたはアプリケーションの開発職
文系人材がいきなり理系職種に転じることは非常に難しいため、まずは文系職でもよいからITまたはヘルスケアに関連する技術系企業への就職または転職を目指すことが現実的です。大学生の就活のときのみ、IT業界のウェブ系エンジニア職(プログラマー)または食品業界の商品企画開発職への新卒採用のチャンスはあります。
もちろん、理系シフトを目指す過程では1年以上の時間を費やして自己啓発や副業で理系技能を磨くなどの努力は必要です。本サイトでは、文系から理系への職種転向の手順やタイミングなどをきめ細かく支援させていただきます。
なお、数学が苦手な学生または文系を選択した学生または文系就職した社会人の方でも、大学生や社会人になってからの勉強や思考トレーニングによってDX社会に適応できるキャリアを培うことが可能です。
その道筋については、トップページのピックアップ記事の「文系大学生の技術系企業への就活」および「文系社会人の理系シフト」をクリックしてご参照ください。
「どうしても数学が苦手で、好きになれない」という方には、数理思考があまり求められないキャリア(例:人間同士の心の触れ合いや感情を癒すサービスや技術の専門性)の構築法を提案します。
理系人材の文系シフトの支援
理系社会人においては、大学・大学院で習得した技術専門性は永続的なスキルとはなりません。なぜなら、従来型の技術は革新的技術によって一気に代替されてしまうことがあるからです。
また、技術職に対する労働市場ニーズの限界年齢(転職可能な技術専門職の年齢は35歳まで)があることも大きな理由のひとつです。
よって、理系社会人は習得した技術専門性を深掘りするだけでなく、新たに別の専門性を別途構築して複数の専門性を掛け合わせる必要性があります。そのバターンはその次の3つです。
① 現行の技術専門性の周辺領域の拡張(例:機械工学 X プログラミング=IOT関連機器の開発力)
② 新たな技術専門性を構築して、2つの技術専門性を掛け合わせること(例:バイオ X 機械工学=人工心臓の開発力)
③ 現行の技術専門性と文系技能(営業・マーケティング、法務、人事労務)と掛け合わせること(例:機械工学 X 営業=産業ロボットの技術営業力)
本サイトが特に推奨する理系サバイバルキャリアは、③の文理融合スタイルです。なぜなら、35歳を過ぎても、既存の技術が陳腐化しても、時代が大きく変化しても、生涯を通じて概ね安定的に ”人材としての市場価値” を損なわないからです。さらには、会社の看板に頼らずに生きていく道筋をつけることも可能です(例:フリーランス、起業)。
以上の理由から、本サイトでは皆さんが10年後も生き残るための戦略として、“理系と文系を融合シフトするキャリア構築法”に関する最新情報を提供します。
また、皆さんのキャリア構築に関するお悩みやお問い合わせに応対するとともに、ご希望に応じてキャリアカウンセリング&自己分析診断サポートを行なっています。
雇われ企業に依存するのではなく、いざとなればいつでも転職や独立ができるような「文と理の両利きキャリア」を目指しましょう! 私たちは、一生懸命がんばる皆様に寄り添いながら、精一杯支援いたします。
本サービスはこんな方におすすめ
本サービスは次の方を対象とさせていただいております。
・文理選択に悩んでいる高校1年生
・受験大学または学部の選択に悩んでいる高校生(商業高校、工業高校、高専を含む)
・文系就職(商社・金融・コンサルなどの人事労務、経理、法務、営業、取材調査分析、商品開発などの事務職)を希望する理系大学生および大学院生
・技術系企業(製造業またはIT業)への就職を希望する文系大学生および大学院生
・文系転職(サービス業界)を検討中の理系社会人(33歳未満)
・技術系企業(製造業またはIT業)への転職を検討中の文系社会人(33歳未満)
・管理職に昇進した理系社会人(33歳未満)
・製造業において管理職に昇進した文系社会人(33歳未満)
・モーニングルーティンを構築したい方(50歳未満)
《脚注》
・理系学生とは?:
工学部(理工学部・経営工学を含む)、理学部、薬学部、医学部、農学部の大学生および大学院生、高専、工業高校などの学生
・文系学生とは?:
経済学部、経営学部、商学部、法学部、文学部、社会学部、教育学部、外国語・体育・芸術専門の大学生および大学院生、商業高校・商業系専門学校などの学生
・理系社会人とは?:
製造業の研究開発、品質管理、製造技士、プログラムやシステムなどソフトウェアの開発管理などの技術職
・文系社会人とは?:
製造業の営業、人事、経理、法務、調査分析などの事務職
私のキャリアコンサルティング専門領域
私は2009年にキャリアデベロップメントアドバイザー(民間資格)を、2016年にキャリアコンサルタント(国家資格)を取得し、次のような方々のキャリア支援を専門としております。
● 文系人材
・文系学生および文系社会人のウェブ系エンジニア(プログラマー・エンジニア)としての技術系企業(ITを含む)または通販企業への理系就職
・文系学生および文系社会人のヘルスケア業界の技術系企業または通販企業への理系転職
● 理系人材
・理系学生の文系就職
・技術職から営業職(技術営業を含む)への職種シフト
・技術職から広告営業職(広報も含む)への職種シフト
・技術職から法務職(契約法務・知的財産管理)への職種シフト
* 契約条件交渉および契約書作成、特許・商標の作成および出願、訴訟・裁判の経験があります。
・技術職からウェブ系エンジニア(マーケター・カスタマーサクセスなどクライアントサイドのサービス業)として通販企業への転職
● その他
・文系⇄理系のシフト転職における履歴書・職務経歴書の作成支援
・モーニングルーティンの構築
以上